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自分の誕生日で実家に戻っていた関係で、日記をしばらくお休みしていました。外出中こそ日記を書くべきという気もするが、わざわざパソコン持って行って…、というのも気が引けたので。ただ、外出中も研究には手を付けていたかったので、結局パソコンは持っていってたんだけど。(あんまやってない。)ちなみに、私の誕生日は11/24で、三鷹の国立展望台の設立記念日、スピノザの誕生日らしい。
外出中に、東大の佐野研にお邪魔する。自分の研究であまり突っ込んだ話までは発展させることが出来なかったが、FGNのシミュレーションの手立てがT氏との議論によりつかめた。それをもとにFGNのシミュレーション、自己相関関数のプログラムの作成、FGNのチェックをしたのだが、どうも性質がそこまでいいように思われない。もう少し手直ししてみよう。それとは別に、FFTを使ったFGNのシミュレーションに関する論文(Paxsonの奴とDiekerの奴)を読む。確かにこっちの方が性質がいいような気がするけど、自分で作りきれるかなぁ…。いっそ、論文の著者にメールでも送って、Cのソースもらえないか問い合わせてみようか。
今日は、修論の中間発表の予行練習を(福井研の)Kさんと(中川研の)Kさんと俺とでやった。もちろん、俺は傍観者という立場で、性質悪く横槍を入れて、質問をするという役。非常にリラックスした雰囲気でできたので、いい感じで質問,そのやりとりが出来ていたと思う。お陰で(福井研の)Kさんのやっていることとその面白みを味わえた気がする。(中川研の)Kさんの発表は、中川ゼミでもよく聞いていたのだが、修論の発表という立場で適度に横槍を入れた感じ。質問しきった感があるので、当日は質問できない気がするが(汗)、本番にどれだけの完成度で仕上がってくるかなんか楽しみだなぁ。
ちょっとした小話を一つ。誕生日に久しぶりの友達に会った。会う前は昔からの癖か、何故かどきどきする。治さなきゃならない悪い癖だ。会って近況とかいろいろ話しをしながら、どうしてコイツに入れ込んでいたのだろうとか考える。そう考えるが、どうしてもよくわからない。考えれば考えるほど、よくわからなくなって、結局、人間の一時の感情とはかくもあてにならないものかなぁとさめざめ思う。そして、相手がコーヒーに入れた砂糖の袋を何気なくいじっているのを見て、あぁ俺ってダメな男だなぁと再認識する。時が経つにつれて、変わって欲しくないものほど変わってしまって、変わって欲しいものほど変わらずそこに残っている。時の流れに対して、人間の意志というものはどれだけ効力を有するものなのだろう?私も24歳になり、年の齢をまた一つ重ねた。私の部屋に置いてある観葉のガジュマルは、しばらく見ないうちにまた一回り大きくなった。ガジュマルの場合は明らかに成長が見られるが、果たして私はどうだろう。漫然と月日を過ごすのは容易であるが、そこに意思を介すことでいかに成長できるのだろうか。だめだ、なんかよくわからなくなってきた。またいつぞにするか。
ヒラとたわいもない話で盛り上がる。もともとは「FGNのプログラムをネットから落とせないんだけど…」というところから始まったんだが、話は広がって「歌をブレス無しで歌い続けることができるのか?」とか「インドの修行は何なのか?」というところまで発展。インドの修行は、ひたすら手を上げ続けている人とか地面に頭をうずめてひたすら逆立ちし続けている人とかいろいろいるらしい。う〜ん、インドってすごいなぁ。余談だが、最近私がはまっている寺田寅彦によると、研究者に必要なものは独創性と忍耐力らしい。(←寺田寅彦の話で、研究者に必要なものとして場面場面で違った見解が見られるような気がするが、なんとなくこの言葉は印象に残っている。無論、寺田氏の意見を私が整理しきれていないということも重々ありえる。)そういう意味で、インド人(で変てこな修行をしている人)ってのは、この両面を兼ね備えていて、研究者に向いているような気がする。
今日は、論文読みしかしなかった。結局、ネットから落としたプログラムは解凍できず。ここ一週間は中川先生がいないので、どっか別の研究室にお邪魔でもしようかなと目論む。きっとどっかで出来上がってるプログラムなんだから、(数値計算のことを専門でやってる人の研究室の)誰かのところに行って、もらってくるのが効率的だもんな。近辺で言ったら、工学部か筑波。実家に戻る予定もあるから、東大とか日大に行ってもいいな。工学部にはめぼしい研究室が無かったから、ちょっと対策を考えないと。急げ急げ。
昨日はいとこの快気祝いで、蓮田の祖父母の家に向かう。酒を交えるも、どうも弱くなった気がする。
学祭シーズン。昨日、今日と我が茨大でも紫園(?)祭が行われた。キャンパスがあるということと地元の方々が数多く来校していただけたこともあってか、日大にいたときよりも全体的に盛り上がっていて楽しかった。ただ、学祭の主体側から客体側に移ってしまったというのが、一抹の寂しさを心のなかにともらせた。学祭は、やる当日よりも、準備期間や終わったあとの方がいい。準備期間に、何をするかを決めたり、物を用意してきたり、試作してみたり、何かを作り上げていく感じがなんかいい。後始末は、やり終えた後の達成感がある。作り上げて、壊す。そして、また作り上げる。こういう決まりきった当たり前の作業のなかにも、そこには伝統が息づいていたり、新しい創出があったり、そういうものってすごく価値あることだなって思う。今回は、院生という立場上、客体側にならざるを得なかっただけに、そう思う。ただ、こう過ぎ去っていくっていうのもいいのかもしれないな。なんか、学部生がうらやましくなった。
というわけで、院生の専売特許の研究に打ち込むわけだ。T氏の日記により、春の学会の締め切りが近づいていることを知り、あせる。それに、今日はKさんから修論の中間発表がレビューになってしまった…と悲しげであった。ますます身が引き締まる思いだ。だのに、今日はゆっくりお祭り気分を満喫。うーん…。
DNA
今日は(ENS@Lyonの)ミッシェルさんの講演を聞いた。十数年にわたるDNAに関する研究の成果をまとめということだったが、DNAに関する知識不足ゆえ、理解には至らなかった。とはいえ、収穫はあった。DNAに関する興味がかき立てられたことと、生物物理ってやることがたくさんあると再認識できたことの二つ。ほとんど、モチベーションに関わることやね。方策としては、エッシェンシャルセルを読んでDNAに関する知識を広めること。次いで、自分でモデルを作って遊んでみるとか、そういうことだろう。まぁ、しばらくは自分が今やってることに集中しなければならないのだけど、将来のビジョンとして考えておくのもいいかなと。
講演を通して、内容から一つと印象に残ったことを一つ。DNAの剥離について、DNAをいくつかのサイトに区切って、Isingモデルを適応(スピンのアップダウンをDNAのオープンクローズに対応させる)。DNAがペアになってるのは、適当なポテンシャルを使って表して、あと適当なパラメータを使ってデータにフィッティングさせてた感じ。詳細は違っているかもしれないが、流れはこんな感じだったと理解している。DNAについてさほど考えたことがなかったので、私はベーシックなところで、Isingモデルがいいのか悪いのかを考えていた。まぁ、データとは割とフィットできてたけど、実際どうかな?物性のスピンの考えるときにIsingモデルを考えるのは、否定する人はいないだろうけど、それを生物のDNAの剥離に使うとなると少し慎重になるよなぁ。ここはまだNo Idea。まぁ、そこから生物の知見が深められればいいけど。
よく思うことだけど、生物って一見非効率的に見えて、実は理にかなってるようなことがしばしばある気がする。一番分かりやすい例だと思うのは、性別を二つに分けたことかな(ここに異論を感じる方もいるかと存じますが、生物学的に2種ということで許してください。)。同じ種でもオスとメスに分けると、なんか一見するとすごく問題ある気がしません?そもそもヒトの場合、男性が女性のこと理解するのは大変だと思いますし、お互い結ばれるまでずいぶん時間がかかります。あくまで、子孫繁栄ということだけ考えると、雌雄同体の方が手っ取り早い気が。でもよくよく考えると、相容れない考えを持った男性と女性の方が、なんか柔軟にこなしていけるような気もします。思想自体も、相容れない二つの考えがあって(対概念とかいう奴ですね)、相反する二つの考えを併せ持つことで、新しい側面を概観することも可能になるかもしれません。アンビバレンスなんて言葉もありますし、まぁ、理にかなっているかなと。前置きが長かったですけど、DNAの剥離(と複写)に関しても割とそう思えることがあって、なんか考えてみると面白いかなって思いました。
あと、一つ印象に残ったことですが、DNAは(たんぱく質などに比べると)"simple"な複雑さを持つということ。最初は、ちょっと訝しげだな〜とか思ったけど、講演を通じてそう思えることもあった。あくまで構造上での話という印象を受けたが、そこに目をつけたミッシェルさんもさすがだなぁ。生物物理として、確かに取り組むべき問題に思えるし、"simple"な複雑さなら、とりあえずやるべき問題として妥当でもある。そこから(あくまで推測だけど)今自分のやっている記憶効果に応用することも出来るかもしれない。まぁ、どうだか分からんが。もちろん当然だけど個人としてやってることにもある程度の確信があるんだけど。
池内了氏の『寺田寅彦と現代』という本を読み始める。大学の学部時代から、それとなくこういう科学史とか科学哲学というのに興味を持ち始めたわけだが、実際に読み始めたのは一年ぐらい前からで、さして量は読んでいない。それゆえさほど説得力が無いかもしれないが、なかなかいいことが書いてある気がする。かねてからよく思っていた、「いい研究ってどんな研究か?」ということに関して答えの一端を露呈しうるものだと思った。寺田寅彦のいう(いわゆる)複雑系科学に関するアプローチで、量的な研究よりも質的な研究をというのが斬新だった。言われてみると、なるほどそうかと思わされるのだが、言われてみるまで意外とこういうことには気づけない。いい研究者は、本能的に「いい研究」というのが分かっていて、確実にそれに向かって歩みを続けている気がするが、今の私にはいまいち「いい研究」というのが現実味をもって迫ってこない。それは、私がまだそういう現場に直面していないせいかもしれない。研究していくうちに「いい研究」というのを考えていくのが健全な道かもしれないが、たまにこうして横道にそれることも必要かなと。
今日はずいぶん書いたな。天才は"一言日記"を好むようだと最近Yさんに教えられたが、伝えたいものが有るなら起承転結をつけるのがものの筋ってもんですよね。まぁ、俺は単に書き作っているだけですが。以上、駄文書きでした。
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